Technics - 継承と進化。さらなる革新に挑むSL-1200MKシリーズ
全てのDJ、そしてターンテーブリストに愛され、DMCと共に発展してきたレコードプレイヤーTechnics SL-1200MKシリーズ。黎明期より文化を創造しながらシーンに多大なる音楽的貢献を果たしてきた同シリーズがアップグレードされて蘇りました。2019年、満を持して新たに発表されたモデルは「SL-1200MK7」。
SL-1200シリーズは1972年の発売以来、ダイレクトドライブ方式ならではの高音質と信頼性で、クラブやスタジオ、放送局などにおいて高い評価を得てきました。1979年発売のSL-1200MK2以降は、ピッチコントローラーを上下にスライドさせる「フェーダー型」に変更するなど楽器を演奏するような操作性を実現し、ディスコやクラブにおける定番機となりました。2008年発売のSL-1200MK6までのシリーズ累計販売台数は350万台を超え、今なお世界中で愛用されています。
SL-1200MK7は新生Technicsの開発で培った技術を用いて音質を高めた一方で、ボタンレイアウトやプラッターの慣性質量などDJパフォーマンスに影響する仕様はSL-1200MKシリーズを踏襲。過去のモデルを使い慣れた方でも従来と同様の操作感で使用できます。さらに、トルク・ブレーキスピードの調整や逆回転再生など、パフォーマンスの可能性を広げる新たな機能も搭載しました。
DJパフォーマンスの操作性と高音質を更に追求したSL-1200MK7は、多様化する音楽シーンやパフォーマンスを重視するDJに照準を合わせ、音質の向上と機能を充実したニュースタンダードモデルです。
TechnicsがDMCのメインスポンサーへと戻ってきた2017年には歴戦のチャンピオンたちがTechnics、そしてDMCへとコメントを寄せてくれました。
DJ KENTARO(2002 DMC WORLD CHAMPION)
DMCとTechnicsが再度タッグを組むというコトをとても嬉しく思ってます。僕が最初に手にしたTechnicsはSL-1200のMK-3でした。当時13歳で23年も前のことですが、しっかり覚えています。再びTechnicsとチームを組むという素晴らしいニュースと共に今年もDMCの季節がやってきます。僕がオーガナイズしている東北予選も仙台のNeoBrotherZと一緒に開催するので、どしどしエントリー待ってます。徹夜でルーティンを創ってるDJの皆も頑張ってください。応援してます!そしてBig up Technics!!!
DJ IZOH(2012 DMC WORLD CHAMPION)
Technicsの復活は本当に嬉しいです。プレイする人間としてはターンテーブルは手の延長と同じ。やはり長年使ってたSL-1200が一番扱いやすいのは間違いないんです。DMCへのサポートもなくなってターンテーブルの製造終了を聞いた時は、まるで廃刀令くらった士族でした。ターンテーブルがあってこそのターンテーブリズムだし、TechnicsあってのDMCです。今はその魅力を知らないとか、古いとか言うDJたちの世界もあるんで、今後はさらに広めていってほしいですね。
DJ YUTO(2016 DMC WORLD CHAMPION)
SL-1200は必要最低限かつ高精度な機能のみを搭載したターンテーブルです。ある程度、束縛や限界がないとルーティンは創れないものです。DJ機材が様々な進化をみせていますが、今もなおターンテーブルだけはSL-1200を使い続けています。これからもDMCではTechnicsの機材環境を崩さず開催してほしいと願っています。現在のDMCはアナログからデジタルを駆使したプレイへと変化する過渡期にいると思います。だからこそDMCの歴史の中で今が一番面白い時期だと感じています。出場者のDJたちはとにかく自由にやって欲しいです。自由な表現が許されているのがDMCの魅力なんです。今年はどんなルーティーンが生まれてくるか楽しみにしています。
DJ YASA(KIREEK / 2007 - 2011 DMC WORLD TEAM CHAMPION)
DJをはじめる前から絶対的存在だったのがSL-1200シリーズ。復活した時の喜びは勿論あったけど、仲間が帰ってきた!的な感情で安心しました。高校3年生でTechnicsのターンテーブルを手にして(親に1週間土下座して買ってもらいました)今もそいつと一緒にいます。その後17年間、一度も故障無し。性能と強度やばい(笑)ほんとアホなくらい素晴らしい商品です。DMCと出会ったのも同時期だったのでTechnicsとDMCは俺の中では「ニコイチ」です。ミキサーのSH-1200にDMCのロゴがデザインされていたコトもあるくらいDMCとTechnicsの歴史は長いんです。またゴールデンコンビが見れるのは嬉しいです。DMCに全てを捧げていた頃を思い出すと今も熱い気持ちになります。今年のDMCはどんなストーリーになるのか。あの頃の俺と同じ、熱いターンテーブリストたちに会えるのを今から楽しみにしてます!
DJ HI-C(KIREEK / 2007 - 2011 DMC WORLD TEAM CHAMPION)
ターンテーブルと言えばTechnics SL-1200!!!これはもはや世界の常識。多大に惜しまれつつ、一度ブランドが無くなった後も変わらずに愛され続けて見事に復活したブランドが、このタイミングでDMCのサポートに戻ってきてくれたのは嬉しいこと。やはりウチらみたいな根っからのDMC野郎からすればベストな組み合わせ♬ この機材のおかげで今の自分が形成されているし、ほんまに「NO TURNTABLE NO LIFE」って感じの人生です。そういえばSL-1200のキャッチフレーズで「伝説続く....」って名言が過去にあったけど、まさに今でしょ!さあ、今年はどんな名勝負が見れるのか!間もなくターンテーブル甲子園開幕です♬
DJ AKAKABE(2004 DMC WORLD SUPERMACY CHAMPION)
Technicsの復活は世界中のDJは勿論、多くの人たちが喜んでいると思います。DJを始めた頃には既にSL-1200シリーズがほとんどのDJやクラブの定番になっていました。自分が最初に触ったのも手に入れたのもSL-1200で当時購入した機材を20年ぐらい使っています。他のメーカーが真似するくらいに全ての箇所が無駄なく考えられているプロダクトとして仕上がっていて開発者の情熱が伝わってきます。DMCで優勝した時はまだアナログレコードの時代で、高速な2枚使いばかりやっていたので、もしSL-1200でなければ何回針飛びしてたのかなって思ってしまいます(笑)今年DMCに出場するターンテーブリストたちもSL-1200を作った人たちの情熱に負けないモノを見せて欲しいです。
DJ CO-MA(2006 DMC WORLD SUPERMACY CHAMPION)
まずTechnics復活!本当におめでとうございます!Technicsがなくなるというニュースは当時衝撃的ですごく悲しかったことを思い出します。バトルDJとしてキャリアを歩んできた自分はDMC = Technicsというくらい大きい存在です。特にワールドチャンピオンにしか与えられない黄金のターンテーブルは今でも欲しくて堪らないし、それを目標に頑張っていたDJも沢山いました。安定したパフォーマンスで、ブランドがなくなっても使い続けるクラブも多かったし、移動中に誤って階段から落として転げ落ちても壊れずに15年も使えるタフさはTechnicsブランドならではです。個人的には世界チャンピオンに贈られる金のターンテーブルの復活と、大会で使用するタンテがMK3くらいになってアース線がちゃんと付いてると更に良いのではないかと思います(笑)
そして同ブランドの復活に尽力したTechnics上松氏からもコメントを頂きました。
上松泰直(Technics)
テクニクスブランドは、2010年の1200MK6の生産終了にともない休止。長年サポートしてきたDMCからも一線を引くことになりました。多くのファンのみなさんからの後押しもあり約5年間のブランクの後、2015年にテクニクスブランドを復活させることが出来ました。感謝します。2016年にはターンテーブルの新製品1200Gを発売。更に今年5月にはレギュラーモデルの1200GRをデビューさせます。ターンテーブルから、そしてDMCから拡がる感動の輪を、もう一度みなさんと創っていきたいと思います。精一杯、大会をサポートさせていただきますので、帰って来たTechnicsを、これからもよろしくお願い致します。